人はその場所、その時間、そこに存在するだけで何かに影響を与えています。一瞬の積み重ねからなるそれらの多くは私たちの記憶にすら残りません。この作品の原点は、そんな記憶とは呼べないほんの僅かな軌跡を見つめることです。

この作品は、通常の時間の概念ではない時間軸で表現されています。連続する1秒という単位で構成され、常にその場の1秒間と鑑賞者の軌跡を融合させます。

時間の流れの中に身をおく私たちにとって、自らの足跡を感じるのはいつも思い出でしかありません。そうではなく、この場に居るという記憶を、常に感じ取って欲しいと思います。


アミューズアートジャム2007/京都文化博物館
準グランプリ受賞

07/12/05